三密堂【密教関連】のトピック
- 『般若心経秘鍵』16
- 2014/02/24
- 投稿者
- 愚道
- 内容
-
「又、法月および般若両三蔵の翻には、並びに序文流通有り。又、陀羅尼集経の第三の巻に、此の真言法を説けり。経の題、羅什と同じ」
これを現代語訳すると、
「また、法月と般若の両三蔵法師の翻訳には、共に序文と、その経典が代々弟子に伝えられたことを記す流通文があります。
また、『陀羅尼集経』の第三巻にも、この真言の教えである『般若心経』が説かれております。その経題は鳩摩羅什の訳と同じです」
となります。
コメント 1件
2014/03/02 [21:14]
愚道さん、こんにちは。
『般若心経秘鍵』15と16から、空海が大本の般若心経も知っていたことがはっきりします。ですから、大本の内容もふまえて議論する必要があります。
14に「此の三摩地門は仏、鷲峯山に在して鶖子等の為に之を説きたまえり」とありますね。ところが、大本には、観自在菩薩が舎利子に般若波羅蜜多を説く前に、世尊が三摩地に入ったことは記されていますが、三摩地門を“説いた”とは記されていません。(^^; 少なくとも字面の上では、(小本)般若心経の内容は観自在菩薩が舎利子に説いた言葉です。
ここらへんが空海の独創的な解釈かなと思います。
ただし、大本の最後には「時彼衆會天人阿修羅乾闥婆等。聞佛所説皆大歡喜。」などとありますから、観自在菩薩による説法が終わって世尊が三摩地から出たあとに、観自在菩薩の説法への簡単な評価のほかにも何かの説教をしたのかもしれません。(経自身には書かれていないわけですが。) これはかなり強引な解釈ではありますがね。(^^;
~Φ 金剛居士 Ψ~
当SNS入会希望者は http://buddhis
ブログ發心門 http://kongou-
お薦め仏教書 http://kongouk