インドと釈尊【原始仏教関連】のトピック

唱えることから始まる
2010/11/29
投稿者
愚道
内容
 三密堂に書いたことと関連するが、仏教というのは結局、なにかしらの経文を唱えるところから始まるように思う。釈尊が在家の人に教えた基本の教法に四不壊浄がある。仏法僧への帰依と五戒を保つことである。四つの壊れざる清らかなものだから四不壊浄という。
 今日のスリランカ等の上座仏教を見てもそうだが、この四不壊浄は在家の人が保つ行であると同時に、在家の人々が唱える経文でもある。すなわち、「ナーモタッサ バガワト アラハト サンマーサンブッダンサ(世尊阿羅漢等正覚者に帰依し奉る」とナマスカーラ(帰命礼)を唱和した後、「ブッダン サラナン ガッチャーミ…」と三帰依を唱え、続いて五戒を唱える。行動が完全に伴っていなくても、まず、三帰五戒を唱えるところから始まるのだ。この点は結局、日本に入っている北伝仏教と同じだと思う。結局、経文を唱え、そこに没入することが行の基本のように思う今日このごろである。

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