三密堂【密教関連】のトピック一覧

『般若心経秘鍵』3
2013/12/24 [18:23]

「哀れなるかな、哀れなるかな、長眠の子。 苦しいかな、痛ましいかな、狂酔の人。 痛狂は酔わざるを笑い、酷睡は覚者を嘲る。かつて医王の薬を訪わずんば、いずれの時にか大日の光を見んや。翳障の軽重、覚悟の....

『般若心経秘鍵』1
2013/12/18 [18:13]

「文殊の利剣は諸戯を断つ 覚母の梵文は調御の師たり チク・マンの真言を種子と為す 諸経を含蔵せる陀羅尼なり」 これは『般若心経秘鍵』の冒頭である。 「文殊菩薩の智慧は利剣のように諸々の戯論を断ち、真実....

『般若心経秘鍵』7
2013/12/16 [18:12]

「之を識界に説けば、簡持、手を拍ち、之を境智に泯すれば、帰一、心を快くす。  十二因縁は生滅を麟角に指し、四諦の法輪は苦空を羊車に驚かす」 を現代語訳すれば、 「『是故空中。無色。無受想行識。無眼....

『般若心経秘鍵』6
2013/12/15 [23:12]

「観在薩埵は則ち諸乗の行人を挙げ、度苦涅槃は則ち諸教の得楽を褰ぐ。五蘊は横に迷境を指し、三仏は竪に悟心を示す。色空といえば、則ち普賢、頤を円融の義に解き、不生と談ずれば則ち文殊、顔を絶戯の観に破る....

『般若心経秘鍵』5
2013/12/15 [19:16]

「大般若波羅蜜多心経とは即ち是れ、大般若菩薩の大心真言三摩地法門なり。文は一紙に欠けて行は則ち十四なり。謂つべし。簡にして要なり。約まやかにして深し。五蔵の般若は一句にふくんで飽かず、七宗の行果は....

『般若心経秘鍵』4
2013/12/13 [18:04]

「ついんじて二教轍を殊にして、手を金蓮の場に分かち、五乗鑣を並べて、蹄を幻影の埒に踠く。その解毒に随って、薬を得ることすなわち別なり。慈父導子の方、大綱これにあり」 現代語訳すると、 「そして車の....

『般若心経秘鍵』2
2013/12/11 [22:43]

「無辺の生死、いずくんか能く断たんや 唯、禅那と正思惟とのみ有り 尊者の三摩は仁譲らず 我今讃述せん。哀悲を垂れたまえ」 現代語にすると、 「限りない生死(とそれに伴う煩悩)は、いったいどうすれば断ち....

観音部の真言2
2011/03/23 [19:04]

千手観音 〔真言〕オン・バザラ・タラマ・キリク 〔梵文〕Oṃ vajradharma hrīḥ. 〔和訳〕金剛法に帰命し奉る。フリーヒ。

観音部の真言1
2011/03/08 [21:07]

観自在菩薩(観世音菩薩) 〔真言〕オン・アロリキヤ・ソワカ 〔梵文〕Oṃ ālolik svāhā 〔解説〕ālolikは泥土(ālolika)の俗語で、泥から生じたもの、つまり清浄な蓮華を示している。この蓮華にたとえられるの....

念念従心起 念念不離心
2010/12/27 [18:48]

『延命十句観音経』というのは成立も新しく、短い経典ですがじつに奥が深い経典です。特に最後の「念念従心起 念念不離心」の経文は原始仏教から密教にまで通じる内容だと思います。  同時に、自分の「一念一....